密苗田植え機 貸し出し開始/作業短縮・苗箱減へ支援

2018.04.27

JA広島中央は、水稲の密苗移植に対応した田植え機を導入し、集落営農法人など担い手に貸し出しを始めました。2018年度は、管内で約110㌶に作付け、うち約40㌶をJAの機械を使って移植する計画。JAで育苗も手掛け、省力化、低コスト化につながる高密度播種による移植栽培を普及させることで、担い手の経営を支援します。

JAは、管内全ての集落営農法人に高密度播種による移植栽培技術を提案。注文を受けた2600枚の密苗を育てます。播種機に種まきのホッパーを増設し、1枚の育苗箱に種もみを通常の2倍となる300㌘を播種します。

4月、ヤンマーの8条植え田植え機を2台導入しました。施肥機、箱施用剤散布機、除草剤散布機が付いており、同時に処理できます。慣行と同様3、4本ずつ精密にかき取って移植。苗箱は慣行の4~5割の10㌃当たり7~9枚で済み、運搬、苗継ぎの時間や手間を減らすことができます。

東広島市西条町の農事組合法人ファーム西田口は4月16日、JAの田植え機で62㌃に「コシヒカリ」の密苗を移植しました。昨年まで90分かかっていた作業時間が70分に短縮でき、74枚必要だった苗箱を42枚に減らすことができました。法人代表の小池智慧登さんは「コストの削減は農家にとって切実。JAが機械を導入し、提案してくれることで、負担が軽減される」と評価します。

JAは同市の助成を受け、2015年に鉄コーティングたん水直播専用機、2017年には農薬散布用ドローン(小型無人飛行機)を導入し、担い手に貸し出しています。

JAの河野孝行組合長は「労力とコストが削減できる技術を広め、農業者の所得増大につなげたい」と意気込みを語ります。

JAが導入した密苗対応の移植機
JAが導入した密苗対応の移植機を使った田植え