土建業から農業参入/すざわ果樹園

2018.03.22

東広島市のすざわ果樹園は、土建業から農業に参入し、高品質のブランドのブドウ生産を目指してい

ブドウを剪定する須澤さん。栽培用の棚は建設用の資材で作りました

ます。土木技術を生かし、1.3㌶の耕作放棄地を再生。栽培6年目を迎え、木も成木化したことから、前年比約6倍の17.5㌧の出荷目標に向けて剪定作業に余念がありません。

 

土木・建設工事の(有)三橋と設計の(株)M‘sトラストの専務を務める須澤勝己さん(47)が、2012年に同園を設立。公共工事は春から夏にかけて閑散期になるため、雇用維持のために他業種への展開を摸索していました。2011年に三橋が同町に営業所を開き、周辺の荒廃地を整備していくうちに「農業でも技術力が発揮できる。耕作放棄地を再生することが使命ではないか」と考えるようになったといいます。

知識も経験もなかったことから各地を視察。手をかければ品質の良い物ができ、収入も確保できるブドウを栽培することにしました。JA広島中央や県の指導を受け技術を習得。果樹園スタッフ4人の他、須澤さんと2社の社員数人が管理作業に当たり、今では迅速で丁寧な作業ができるようになりました。

棚の骨組みには、汎用性が高い建設用の鋼管や留め具を使い、コストを抑制。扱いに慣れた資材なので、作業効率も良く、トンネル被覆にも建設業のノウハウを生かしています。

現在は「ピオーネ」「シャインマスカット」「紫苑」など17種類、約320本を露地で栽培しています。2017年には選果場を兼ねた直売所をオープンした他、JA広島中央の産直市「となりの農家」でも販売を始めまた。

2018年は大幅な出荷増が見込まれます。須澤さんは「消費者の信頼性も生れてきた。期待に応えるためにも、技術を磨き、味と品質にこだわったブドウを作りたい」と意欲を燃やしています。