里山守り地域で好循環/賀茂地方森林組合

2018.01.22
センター内の施設で出来上がったペレットの仕上がりを確かめる児玉課長

 東広島市が広島県内初のバイオマス産業都市に認定されたことを受け、賀茂地方森林組合の施設で木質バイオマス燃料の生産が本格化しています。伐採した木からチップやペレットを製造し、森林資源の有効活用で地域内循環を図る施設です。今後は、チップやおが粉をシイタケの菌床に活用するプロジェクトや、チップなどから堆肥を作るプロジェクトも計画しています。

 同市河内町の賀茂バイオマスセンターは、同森林組合が里山の環境保全と最大限の資源活用を目的に、2017年4月に設立。東広島市(黒瀬町、安芸津町を除く)と三原市大和町を管内とする同組合では、林地残材や公共事業などで伐採した木材廃棄物が年間約2500~3000㌧ありました。これをセンターに集めて、材質や状態に応じてチップやペレットに変えます。

 破砕したチップは、バイオマス発電の燃料として県内を中心に利用しています。ドングリの木は細紛して乾燥させ、圧力をかけて円筒形のペレットにし、ストーブの燃料として販売。年間10㌧のペレット製造を目指します。

 昨年12月からは、組合員や市民から森林整備の際に出る木材を買い取る制度を始めました。森林環境への意識を高めるとともに、荒廃林を整備することで鳥獣被害対策にもつなげる考えです。2017年から2026年までの10年間で、林地残材のうち約83%(約1000㌧)の利用を目指します。

 同組合総務企画の児玉憲昭課長は「荒廃林の整備で木材を集め、活用を広げていく。里山の環境を守り、地域の活性化にもつなげたい」と意気込みます。