
JA広島中央は野生動物による農作物の被害防止のため、組合員への動物監視カメラの貸し出しを始めました。JA共済連広島の補助事業
を活用して24台導入し、管内の各グリーンセンターに2台ずつ配置。野生動物が活動する夜間も撮影して状況を確認し、効果的な対策につなげます。
カメラは設置工事などが不要で乾電池で長時間撮影でき、防じん・防水仕様で木や支柱にくくりつけて使用するもの。夜間の撮影にも対応し、温度の変化を感知することで人や動物を自動で撮影できます。
貸出期間は2023年2月1日から1年間。カメラの貸し出しは無料で、乾電池や記録用のSDカードは用意する必要があります。1年を通して撮影し、野生動物の動向や圃場への侵入経路を確認するために活用してもらいます。
JA管内は山に囲まれた中山間地域で、鹿やイノシシなどの獣害が多く発生する。豊栄町の有廣眞司さんも山林に囲まれた圃場2㌶の管理に苦労しています。ワイヤメッシュ柵と電気柵で防ぎ、箱わなで捕獲をするが、毎年被害を受けています。監視カメラは、獣害発生が想定される圃場に設置しました。有廣さんは「1年間撮影したデータを使って野生動物の生態や行動パターンを学び、捕獲することで獣害を減らしたい」と話します。