
JA広島中央は2月6日、東広島市西条町の農事組合法人ファーム西田口の水田で、ドローンによる測量を実演しました。上空55㍍から撮影し、圃場内の均平度や土量を測定。JAは水田の均平化作業の省力化や精度を高めるために活用し、良質米生産の拡大へつなげたい考えです。
ドローンはGPSSで位置情報を把握し、あらかじめ設定したルートを自動で進みます。撮影した写真を基に点群データを生成し、専用ソフトで解析することで圃場内の高低差などを可視化します。ドローンを使った測量は人力にと比べ作業時間や労力が大幅に削減できます。集めるデータ量も多いため、土木や林業で活用が進んでいます。
大信産業が協力して、昨年度から無コーティング種子代かき同時播種栽培に取り組む同法人の圃場3カ所で実演しました。直播栽培は、初期の水管理で精度の高い均平が求められます。同JAは田面を均平にするレーザーレベラーの貸し出しや、作業代行も請け負います。ドローンを使った測量データと合わせて活用することで、米の品質向上や収量増に期待しています。
営農販売課の西田聡課長は「効率的な水管理にデータを活用し、田面を高精度に均平化することで肥料や除草剤の効きむらを防ぐ。管内の農家組合員に利用をひろげることで良質米生産につなげたい」と力を込めます。