ライスセンターのもみ殻固形燃料に/地域内循環でSDGs

2022.10.21

 広島県東広島市福富町で、もみ殻を固形燃料に資源活用する取り組みが始まりました。広島市に本社を置く八千代工業が同町に製造工場を新設し、9月中旬に本格稼働しました。JA広島中

固形燃料を製造するスタッフ

央中部ライスセンターから排出されるもみ殻を使い、環境に配慮したバイオマス燃料(生物由来資源)を製造します。地域内循環で持続可能な開発目標(SDGs)達成につなげます。

 固形燃料は接着剤などを使わず成形し、原料は100%もみ殻。高密度で熱量が強く、燃焼時間が60分と長いです。湿気に強く、室内なら10年保存できます。バーベキューやまきストーブの他、災害時の備蓄燃料にもでき、使用後は土壌改良材として活用できます。

 同ライスセンターの2021年度の荷受量は約1600㌧。主食用米を乾燥調製して年間160㌧のもみ殻を排出します。もみ殻の引き受け先がなくなり、2021年度は、市外にある牧場にJAが持ち込んで引き取ってもらい、牛舎の敷料に使われていました。

 同社は手芸やおもちゃ、レジャー用品を国内外に製造販売しています。廃棄物のもみ殻を有効活用しようと、同社が新規事業として町内に工場を立ち上げ、地元住民6人を雇用しています。

 工場は8月中旬から12月までの稼働を計画。同ライスセンターで排出するもみ殻全量を使い、年間で固形燃料80㌧の製造を計画しています。固形燃料「火の匠(たくみ)」は、ホームセンターのジュンテンドーで販売しています。

 同社生産物流部の山田和也課長は「『火の匠』を広め、多くの人に使ってもらうことで施設を軌道に乗せたい」と意気込みます。