農道のり面の防草対策 /溶融スラグ ごみ処理施設からの資源活用

2022.10.05

 東広島市と地域ボランティアの山田耕三さんとJA広島中央は、同市にあるごみ処理施設「広島中央エコパーク」で産出する資源を使った農道の

関係者らによって防草対策が施されるのり面

のり面の防草対策の実証試験を始めました。山田さんの提案で、防草材や土木資材の置き換えとして使える「溶融スラグ」を活用。高齢化や人手不足に悩む農家の畦畔管理の省力化やコスト削減を狙います。

溶融スラグは、廃棄物をガス化溶融炉で約1800度の高温で溶かし、水で冷却したもの。高温で処理することで、無菌で天然の砂に近い性質を持ち、肥料や埋戻し材しても使われます。

実証に使用した溶融スラグは、2021年10月から稼働する同施設の高効率ごみ発電施設から出るもので、年間約6500トンの産出を予定。市は公共工事の土木資材などへの活用を検討しています。

試験には、高齢化や人手不足で畦畔管理に悩みを抱える同市河内町宇山地区の農事組合法人うやまの圃場で実施。市職員やJA職員、同法人など関係者約18人が参加し、48度ほど傾斜する約50平方メートルののり面に八つの防草材を設置しました。溶融スラグに三つの配合割合でセメントを混ぜた区、コンクリートキャンバスを使った区、4種類の防草シートを使った区の8区を比較検討しています。

ボランティアで作業に参加した山田さんは「市の資源を活用することで畦畔管理の問題を解決し、地域循環型の農業を目指したい」と意気込みます。