地被植物センチピードグラス/畦畔や急傾斜のり面楽々種まき/(農)重兼農場が考案

2017.08.16
水田を走行しながら道路に面していないのり面にセンチピードグラスの種をまく重兼農場のメンバー

東広島市の農事組合法人重兼農場は、管理機で水田内を走行しながら畦畔(けいはん)にセンチピートグラスの種まきができる低コスト技術を考案しました。水稲防除用の乗用管理機にタンクを乗せて水で溶いた種を吹き付けます。道路に面していない畦畔や、傾斜が強いのり面への種まきが省力化でき、500平方㍍の吹き付けなら約10分でできます。

 

雑草の繁殖を抑える効果があるセンチピードグラス。畦畔の除草作業を軽減するグラウンドカバープランツ(地被植物)として導入が進んでいます。考案した技術は、タンクにかんがい用エンジンポンプを接続し、ホースで吹き付けて種をまく仕組み。種子は、養生材の米ぬかと水で混合液を作成。米ぬかを入れることでタンク内に種子が沈殿することなく均一に混ざり、種まき後も土に密着しやすくなります。

吹き付けは乗用管理機のオペレーター1人とホースを引っ張る2人で作業でき、のり面500平方㍍に種子2㌔の吹き付けはおよそ10分といいます。

同法人は2008年、畦畔管理にセンチピードグラスを導入。初年度は業者に委託しましたが、機械代や資材費がかかるため、コストをかけずに種をまける技術を考えていました。2011年からは種子を入れたタンクをトラックに載せて水中ポンプを接続し、ホースで吹き付けていました。代表の本山博文さんは「省力化できたが、道路に面していない畦畔の作業ができないのが課題だった」と話します。

対策として水田内を走行できる乗用管理機を活用。道路に面していない畦畔での作業が省力化でき、センチピードグラスの被覆面積が拡大し、2017年度は7000平方㍍に種をまきました。本山さんは「傾斜が強いのり面や畦畔も被覆できれば、草刈りの作業が格段に省力化できる。可能な限り面積を増やしていきたい」と話しています。