代かきと同時 無被覆直播/初期の雑草対策クリア

2021.09.30

 JA広島中央は9月27日、東広島市西条町郷曽で、水稲栽培の省力化で実証試験する無コーティングたん水直播栽培の水田を調査し、10アール当たり収量が700キロ以上見

無コーティングたん水直播の水田で稲の穂数を調べるJA職員

込めると確認しました。調査田では課題だった初期の雑草対策もうまくいきました。代かきと同時播種で、慣行の移植栽培に比べ、春の農作業の8割削減が期待できます。JAは栽培技術を確立し、管内への普及を目指します。
 JAは、育苗や苗の運搬の手間を省ける直播栽培の普及に力を入れています。2015年からは、鉄コーティングたん水直播栽培に取り組んでいますが、鉄コーティングした種もみは、発芽に時間がかかり、播種後に雑草との競合に負けることが課題となっていました。
 無コーティングたん水直播栽培は、代かきと同時に催芽処理した種もみをまきます。稲の成長が早く、慣行防除で十分な除草効果があり、種もみの価格も安いです。コーティング処理や、播種前に田の水を抜く必要がなく、一層の省力化が見込めます。
 郷曽地区では、25アールで「にこまる」を栽培。27日にJAが株数や穂の数を調べ、10アール当たり収量700~750キロと多収が見込めるとしました。移植栽培より草丈が約30センチ高く、葉の色が濃くなることも確認。生育過程は定点観測カメラで記録するなど栽培技術の確立に役立たせます。
 課題はウンカ類の防除や、移植栽培に比べて稲が徒長するため倒伏しやすい点。生育むらが出ないよう、精度の高い均平が求められ、レーザーレベラーで整地が望ましいです。
 営農販売課の橋本係長は「初期雑草に負けないことが確認できた。『恋の予感』など、倒伏しにくい品種の選定や、防除の指導、レーザーレベラーのレンタルなどで普及を進めたい」と意気込みます。