規格外食材 加工品に/さきしま ノウハウ生かし開発支援

2021.09.29

 東広島市で原木シイタケを作るさきしまは、規格外食材の活用を考える生産者の商品化をサポートする事業を始めました。相談所を立ち上げ、価格設定や市場調査などのマーケ

サポートで出来上がったねぎ塩と「ねぎらいふぁーむ」の八幡原社長

ティング、試作を無料で請け負います。加工を強みとする同社が培ったノウハウや販路を生かし、食品ロス削減や所得増大など生産者の課題解決に一役買います。
 同社は、地元建設会社が後継者のいなかった農園を継承し、設立しました。栽培と加工品のノウハウも受け継ぎ、年間1、2㌧の原木シイタケを生産。乾燥シイタケの販売に加え、規格外品は、だしや茶など約30種類に加工します。規格外野菜の活用に悩んでいた生産者がいたことから、無料相談所「野菜のアップサイクル相談所」を5月に立ち上げました。

農水産物が対象で「生鮮品だと日持ちがしないが、加工で賞味期間が1年ほど延び、用途が広がる」と近成一志社長は指摘します。
小ロットでのサンプル製造に対応し、小規模農家も利用しやすくしています。15社以上の卸売業者とのつながりから、全国へ販路を広げられます。同社は、依頼者が開拓した取引先を共有できるメリットもあります。
 相談所の立ち上げ前から、同市で青ネギを生産する「ねぎらいふぁーむ」と商品化を進めました。約1年間のサポートで、粉末ねぎを使ったねぎ塩が完成。同社は7月からマルシェで販売を開始。新たに、瓶詰の商品も完成し、道の駅やJA産直市「とれたて元気市となりの農家店」などで販売する予定です。「ねぎらいふぁーむ」の八幡原圭社長は「何も分からないゼロからのサポートで、心強かったと喜びます。

近成社長は「まずは気軽に何でも相談してほしい。フードロスの削減にも力を入れていく」と話しました。