米「恋の予感」収量安定、食味向上へ/肥料試験

2021.05.31

 JA広島中央は、管内の南部地域で生産振興する米「恋の予感」のブランド化へ肥料の比較試験を始めました。試験は県西部農業技術指導所とJA全農ひろしまも協力。従来品の一発肥料と、緩効性肥料を一発肥料に加えた施肥と比べ、食味向上と安定収量の確保が可能な技術体系を確立します。
省力化で使用が増えている一発肥料は、近年の気温の上昇で、田植えから1カ月~1カ月半の早い時期に肥料切れが発生。もみまで養分が行き渡らず、収量が安定しないことが課題となっています。

比較試験では、3区画で従来品の一発肥料2種類と、最高分けつ期から幼穂形成期に肥効を維持させる緩効性肥料を一発肥料に加えて施肥しました。下三永農事組合法人の圃場で田植と同時に肥料を散布しました。田植えは、集落営農法人や担い手を中心に普及を図る高密度播種(はしゅ)育苗の「密苗」を使い、省力化と低コスト化も図りました。

同法人の高尾昭臣組合長は「今までの肥料では、物足りなさを感じていた。実証で『恋の予感』の生産基盤の強化につながればうれしい」と期待します。JA営農販売課の橋本孟治係長は「実証試験を重ね、技術体系を確立し、の食味向上と収量安定の両立する」と話しました。