竹林化した山整備へ/東広島市大道山竹炭工房

2020.11.05

 広島県東広島市の大道山竹炭工房は、竹林化した山を整備し、景観保全に取り組んでいます。伐採した竹を活用して竹炭や竹酢液、竹塩を製造し、JA広島中央の産直市「となり

竹塩づくり体験で、窯に竹を入れる河内小学校の児童を指導する田代表

の農家」などで販売。同市立河内小学校や地域と連携した活動の展開で地域活性化にも貢献しています。
 工房は、竹林化した大道地区の農地の再生、山の修復を目的に2006年に発足。約2000本の竹を伐採して約30㌃を再生し、工房を開設しました。窯2台は、耐火レンガとしっくいを使って同校の児童らと手作りしました。
 竹酢液は、窯で竹炭を焼く際、煙突で結露する水滴を採取し、約1年かけて不純物を沈殿、ろ過して作ります。防虫予防や、入浴剤として好評。竹塩は、筒にした竹に塩を詰めて窯に入れ、蒸し焼きにして作ります。ミネラルが多い竹を使うことでカルシウムが塩に吸収され、ほんのり甘味を感じます。
 製品にできない竹の有効利用に向け、2018年には竹専用の粉砕機を導入。チップにして発酵させ、堆肥や土壌改良材などの農業資材として、地元団体が取り組む花畑づくりなどにも活用しています。
同校の食農教育にも携わっています。2007年から活動し、4年生が月に1回程度、工房を訪れます。竹細工づくりや工房の体験の他、地域ボランティアと大豆やラッカセイの栽培も体験します。
 竹林化が広がる約1㌶の耕作放棄地の再生にも取り組んでいます。畑に戻して野菜や果樹を植えるなど、2022年の完成を目指します。代表の小田實さんは「地域と助け合い、農地や景観を守ることで住み良い地域にしていきたい」と話します。