野菜直接販売を拡大/生産者所得向上へ

2017.06.27
朝収穫したアスパラガスが店頭に並ぶエブリイ西条御薗宇店

JA広島中央は、地元スーパーへ販路を広げることで野菜の取扱高を伸ばしています。2016年度にスーパーのエブリイと契約を結び、東広島市の3店舗に直接販売。17年5月からは管外の3店舗にも出荷を始めました。一定期間の価格をあらかじめ決めることで生産の見通しを立てやすくするとともに、出荷の手間やコストの削減で所得向上につなげています。

16年度はアスパラガスや白ネギなど10品目を出荷。同年度のJAの野菜の取扱高は前年比14%増の約4億2500万円。17年4、5月のエブリイ向けの取扱高は前年同期の2倍に伸びています。

生産者はばらで出荷し、選別、結束、袋詰めはエブリイが担います。市内店舗にはJAの集荷トラックで配送。価格はJAとエブリイの交渉で決め、小松菜、白ネギは固定価格とし、アスパラガスなどは月ごとに決めています。

 エブリイは「顔が見える販売」に力を入れており、鮮度が高い地元産は消費者の人気が高いといいます。西条御薗宇店青果部門の伊達雄基チーフは「地元JAと直接取引することで、生産者手取りを少しでも高くし、消費者に少しでも安く提供したい」と狙いを話します。

農事組合法人うやまの天野尚充さんは「選別や個装の手間が省けることで、人件費や資材コストが抑えられる。今まで出荷できなかった規格や低値の規格を出荷できるのも助かっている」と評価。

 

JAの河野孝行組合長は「実需の要望に応じた販売を広げることで、生産者の所得の向上に結び付けたい」と意気込みます