水稲「密苗」普及へ/専防除薬剤の実証開始

2020.05.26
側条施用機を新たに装着した密苗移植機で田植えをするJA職員

JAは、水稲で高密度播種育苗した「密苗」の防除薬剤の実証実験を始めました。JAの密苗専用田植え機に、側条施薬機を装着。5月20日には、JA職員が密苗を移植しました。側条施用剤の初期病害虫の防除効果を調べ、技術確立を目指します。
実証田は西条町の下三永農事組合法人に設置し、全農ひろしまと農薬メーカーが協力。実証では、10㌃当たり1㌔を移植と同時に処理しました。側条施用の登録があり、令和元年に多発したウンカ類に効果の高い薬剤を使用。法人代表の高尾昭臣さんは「密苗で、労力とコストが軽減できる。技術が確立すれば増やしていきたい」と期待します。
密苗は、通常の2倍の種もみをまき、慣行と同じ3、4本ずつ移植します。初期防除で主流の箱処理剤は、農薬使用基準で1箱当たり施用量が主に50㌘と定められ、密苗では、面積当たり換算で投薬量が不足し、効果の安定性が課題でした。実証では、防除効果や稲の生育を調査します。
管内では、JAが2018年、密苗専用田植え機2台を導入。貸し出しで集落営農法人を中心に普及が進んでいます。JAは育苗も手掛け、2020年度は約8300箱を提供します。
JA営農販売課の橋本係長は「懸念されていた初期の防除効果を実証することで、一層の普及につなげたい」と話します。