LED防蛾照明を導入/黒瀬地区ナス部会の大下博隆さん

2017.06.16
黄色いLED電球が点滅するナスの畑で生育を確かめる大下さん

JA広島中央黒瀬地区ナス部会の大下博隆さんは6月から、生育に悪影響を与えず害虫を忌避する発光ダイオード(LED)防蛾照明を、地域に先駆けて導入しました。減農薬、省力化とともに品質・収量向上を目指します。

 

この技術は、黄色いLED電球を特定の波長とリズムで点滅させ点滅することで、農作物の開花時期に影響を与えることなくヨトウムシなど夜行性のガ類の被害を防ぎます。

ナスがヨトウムシの大きな被害を受けると、1回の収穫で10㌃当たり5万円ほどの損失があるといいます。ヨトウムシが成長すると農薬の効き目が弱くなるため、大下さんも対策に困っていました。そんなとき、県立総合技術研究所農業技術センターからシャープと共同開発したLED技術の情報提供があり、減農薬、省力化も期待できることから導入に踏み切りました。

750本のナスを栽培する露地16㌃に導入。1球当たり5000円ほどの電球を31球、ソケット付き屋外用コード、タイマーをそろえました。10㍍四方に電球1球を地面から2㍍の高さに設置し、日没前から日出まで点滅させます。LEDのため寿命が長く、消費電力が少ないため電気代は畑全体で1日10円程度だといいます。

従来の防除では、重いホースを引っ張りながら動力噴霧器で農薬を散布していましたが、その手間とコストを減らせる上、被害を抑えることで、収量増と品質向上も見込めます。

大下さんは

「技術を確立し、収量や品質を向上させたい。部会にも広めることで、産地を盛り上げたい」と話しています。