農地復旧へ息長く/広島大のボランティア団体

2020.03.04
石を拾うために土を起こす「OPERATIONつながり」のメンバー

広島大学の学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」が、2018年7月の西日本豪雨で被災した東広島市で、農地の復旧支援活動を地道に続けています。地域に寄り添った活動として、同11月から月1回ペースで、水路の土砂や農地に流入した石の撤去作業などを支援。被災地への学生の変わらない思いが、営農再開を後押ししています。
 同団体は2011年の東日本大震災後に発足。東北被災地へのボランティア派遣や仮設住宅訪問の他、2014年の広島市の土砂災害、2016年の熊本地震、2017年の九州北部豪雨などでも活動してきました。
 西日本豪雨では、同市社会福祉協議会と連携し、ボランティアセンターを運営。大学と同センターを往復するバスの運行を大学に呼び掛け、3カ月で延べ1300人の学生を派遣しました。
支援活動の中で、住宅や道路などの生活インフラの復旧が進む一方で、農地が手つかずになっていることに着目。メンバー以外の学生ボランティアも募り、月1回のペースで作業を続けています。これまで6戸の農家の農地を復旧させました。
2月23日には、9人が畑の石を取り除く作業に当たりました。鋤簾(じょれん)で土を掘り起こし、手で石を拾い一輪車で運び出し、昼食を持参しての、一日がかりの作業でした。
同団体には約40人が所属。農地の復旧支援は2020年度も続ける方針で、JA広島中央や行政窓口などにポスターを貼って農家からの依頼を募っています。
同大2年生の野上侑聖代表は「地域に寄り添い、支援を続けることが大切。今後も復興状況を見ながら、つながりを深めていきたい」と意気込みます。