LINE使い農産物販促/近大とJA連携

2019.12.04

近畿大学工学部の加島智子講師と学生3人は、インターネット交流アプリのLINE(ライン)を使った農産物の販売促進システム「ベジトモ」を開発しました。直売所の利用者らがスマートフォンなどで“対話”形成で生産者や農産物の情報を得られる仕組みです。開発にはJA広島中央と全農ひろしまが協力。12月4日から東広島市のJA直売所「とれたて元気市となりの農家店」で実証実験を始めました。

同システムは、生産者の情報や農産物の特徴などを写真付きで紹介します。生産者が栽培する他の出荷物や、農産物を使った料理レシピ、注目度の高い生産者とレシピも検索が可能。向こう3日間の直売所のイベント情報も発信します。料理はレシピサイト「ボブとアンジー」が協力し、農産物を使った料理を紹介します。生産者自身が発信するフェイスブックへも誘導することで交流の場を広げます。

システムは、子育て世代を中心に、地元農産物のファン拡大と販売促進支援を目的に開発。利用者が多いLINEに着目し、友達登録で気軽に利用できるようにしました。操作は、画面をタッチするだけで欲しい情報が対話形式で表示されます。生産者は情報発信で差別化につなげ、消費者は商品選びの基準にできます。

同大は2018年、農産物に貼ったバーコードを専用タブレット端末でかざして情報を見られる「ベジスキャン」を制作。2019年には、いつでもどこでもアクセスでき、最新の情報が得られるシステムを開発しました。

実証実験では学生がJA管内の生産者を取材し、データーベースを試作。閲覧実績や売り上げの変化、システム導入効果を解析する。開発した同学情報学科4年生の山下真生さんは「農産物の価値が高まることで生産者のやりがいにもつながればうれしい。地元農業の活性化にもつなげたい」と意気込みます。

LINEのベジトモの画面。友達登録すると対話形式で情報が得られます
産直市で消費者に友達登録を薦める学生