4月下旬定植、トンネル被覆で/ナス、ピーマン1カ月前進へ

2019.06.25
促成作型でナスとピーマンを栽培する原田さん(右)と指導員

JA広島中央は、通常より1カ月早く収穫できるナス、ピーマンの促成栽培の実証に乗り出しました。東広島市の原田賢志さんが、トンネル被覆でピーマンとナスを露地栽培する他、東広島市園芸センターがビニールハウスでナスの特性を調べます。JAは、昨年から実証に取り組む露地の抑制栽培と合わせ、栽培の選択を広げて長期出荷、安定生産で生産者の所得向上につなげたい考えです。

 

原田さんは、ナス8㌃で350本、ピーマン10㌃1000本のうち、ナス70本、ピーマン200本を促成栽培しています。通常栽培では5月に定植ですが、促成型は4月下旬に定植。トンネル支柱を立て、5月下旬まで夜間はビニール被覆して加温しました。ナスは、トンネル支柱に誘引してわき芽を伸ばして整枝・剪定などを省力化します。

出荷は、通常より1カ月早く、ピーマンは5月下旬、ナスは6月上旬から始めました。通常の作型と同じ10月末まで出荷を目指し、2割増を目指します。原田さんは「1カ月前倒しして出荷することで、消費者の期待に応えたい」と話します。

JAは6月中旬、促成栽培の現地講習会を開き、生産者34人が2カ所の実証圃場を見学。栽培方法を学び、情報を共有しました。

JAはナス、ピーマンの生産拡大を進めています。ナスの栽培は前年比4人増の78人、面積は30㌃増の5.4㌶、ピーマンは同6人増の62人、40㌃増の3.2㌶となりました。

高温下の作業軽減にJAは2018年、露地で8月下旬定植し、9~11月中旬収穫の抑制栽培を実証。2019年は、6月中旬~7月下旬定植の抑制型を管内4カ所で試験します。営農指導課の橋本孟治指導員は「初めての試みで手探り状態だが、関係機関や生産者の協力を得ながら技術を確立し、生産者の所得増大と生産拡大につなげたい」と意気込みます。