「密苗」普及へ防除薬剤試験を開始/東広島市集落法人連絡協議会と広島県

2019.06.04
側条施用散布機を装着した密苗移植機を使った田植え

東広島市集落法人連絡協議会と広島県西部農業技術指導所は、東広島市の農事組合法人さだしげの水田で、水稲の高密度播種した「密苗」の防除薬剤の試験を始めました。密苗に対応した側条施用剤と箱処理剤で初期病害虫の防除効果などを比較。省力・低コスト化につながる密苗移植栽培の普及に向け、技術確立を目指します。

 

初期防除は、移植時の育苗箱処理が主流。農薬使用基準では11箱当たり施用量が主に50㌘と定められ、苗密度が高い密苗は、面積当たり換算では薬量が不足。十分な効果が得られないことが懸念されています。

5月27日に密苗を移植。農機メーカーのヤンマーや農薬メーカーが協力し、密苗専用の田植え機に側条施用散布機で移植時に処理しました。

60㌃のうち20㌃では、箱処理と側条施用のどちらでも使える殺虫殺菌剤を使用。14㌃には、側条施用散布機で10㌃当たり1㌔を移植同時処理しました。6㌃には1箱当たり50㌘の箱処理してた苗を移植しました。

この他、普及している箱処理剤、いもち病に効果の高い箱処理剤も試験田を設け、効果や稲の生育を調査します。

さだしげ代表理事の畝啓一郎さんは「密苗は、労力が軽減できる技術として期待できるが、いもち病など初期の防除効果が危惧される。技術を実証することで、普及につなげたい」と話します。