水路復旧見通し立たず 水稲から麦へ転換/(農)ファーム西田口

2019.02.20
小麦の生育を確かめる小池組合長(左)ら。麦作で災害からの復興を目指します

昨年7月の西日本豪雨で被災した東広島市の農事組合法人ファーム西田口は、水路復旧の見通しが立たない中、通水が遮断された田で麦作を導入しました。早期に田畑転換を決め、新たな作物による複合化で経営の安定化を目指し、着実な復興につなげました。

 

豪雨で水路が破損しましたが、土砂流入の被害がなかった水田3.4㌶で11月、小麦を播種しました。同法人は水稲28.1㌶、アスパラガス1.6㌶、白ネギ1㌶を栽培。土砂崩れで、飼料用米を栽培していた水田3.5㌶の水路が遮断。被災後の2カ月は、河川からポンプで水をくみ上げ、収穫にこぎ着けました。

水路の復旧工事に2、3年かかる見通しで、次の災害も危惧されるため、収益が確保でき、初期投資が少なくい麦に着目しました。麦は飼料用米に比べ補助金は少ないですが、収量が上がれば販売高の増加が見込めるといいます。9月の飼料用米の収穫後、11月下旬に麦作のノウハウを持つ集落営農法人に播種を委託しました。

6月にはJA広島中央のカントーエレベーターに出荷する計画です。もち麦の栽培も検討しています。

同法人の小池智慧登組合長は「水稲、園芸作物に加えて麦を導入したことで経営を多角化する。災い転じて福となすよう、麦の生産を成功させたい」と意気込みます。