ピーマン・ナス長期出荷へ/抑制栽培の実証着手

2018.11.02

JA広島中央は、ピーマン、ナスの露地栽培で9~11月中旬に収穫できる抑制栽培の実証に乗り出しました。広島県西部農業技術指導所と協力し、積算温度計を設置し、生育状況や収量を調べ、技術を確立させます。新作型で、7~9月に集中する出荷を分散させ、長期出荷体制を構築。猛暑での収穫を減らすことで、作業の負担軽減にもつなげていきます。
2018年度は、管内北部と南部の農家3戸の実証圃場を設けました。通常栽培は5月に定植し、6月下旬~10月に出荷しますが、10月はナスの品質低下などの課題もあります。実証実験では8月下旬に定植し、9月下旬から収穫しました。
栽培期間が短いため、整枝剪定をしない管理や、ナスは仕立てを4~6本にする場合などで比較します。ピーマンとナスの抑制栽培に取り組む東広島市の田中正典さんは「猛暑での作業は、厳しくなっている。通常栽培と抑制栽培を組み合わせれば負担も減る。JAが新たなことに挑戦するのは頼もしい」と期待します。
JAは、ピーマンとナスを重点振興品目に位置付け、生産と販売に力を入れています。ナスの生産者は前年1人増の72人、ピーマンは同13人増の54人。増産体制を進めていますが、相次ぐ災害や猛暑など異常気象で、収量が例年に比べて4割減ると見込んでいます。高齢化も課題で、高温下の作業は厳しい。整枝・剪定や施肥、収穫など適期作業が難しい生産者もいます。
2019年度は、抑制作型で定植を6月下旬~7月に早める他、促成の作型も取り組む計画です。通常栽培に抑制や促成の提案で、生産者の選択肢を広げたい考えです。営農指導課の橋本孟治指導員は「異常気象が続き、発想を大きく転換する時がきている。事例のない栽培方法にも挑戦し、労力軽減で長く農業を続けられる環境をつくり、産地形成につなげていきたい」と意気込みます。

抑制作型で栽培するナスとピーマン。10月半ばでも生育は順調です