豪雨災害の米乾燥施設/集荷「間に合った

2018.09.04

西日本豪雨で甚大な被害を受けた三原市大和町のJA広島中央共同利用施設が、急ピッチの復旧作業により、米集荷に間に合った。豪雨による土砂崩れで、カントリーエレベーターのサイロ1基と出荷計量装置一式などが破損。JAは地元の施設メーカー・サタケなどと復旧工事で連携し、職員の土砂などに力を合わせた。相次ぐ台風で二次災害が起きないよう、土のうを積むなど対策を講じてきた。産地一丸で、2カ月足らずで受け入れを実現した。
集荷初日の2日には、米を満載にした軽トラックが列をなした。「コシヒカリ」51㌧を受け入れた。「間に合ってよかった」。関係者は胸をなで下ろした。施設の敷地内には、一部でまだ土砂が残る。集荷・乾燥施設を最優先で確保した。
1.5㌧を出荷した同町の中間真二さん(57)は「他のJA乾燥施設に持ち込むには、時間も手間もかかる。身近な施設が利用できて助かった。早期の復旧はありがたい」と感謝する。
西日本豪雨により、サイロや出荷計量装置一式の他、ライスセンターの貯留瓶や保管倉庫、育苗ハウスも倒壊。JAは9月初旬から施設を稼働するため、サタケ、JA全農ひろしまと復旧工事を急ピッチで開始した。土砂の撤去は重機での作業を中心に、職員も加わった。台風によう豪雨で施設の裏山が崩れるといった二次災害を防ぐため、人力で土のうを積み重ねた。
7月17日には斎藤健農相が、8月29日には参院農林水産委員会などの視察を受けた。集荷のめどは8月中・下旬についたが、出荷ラインの復旧作業は続いている。9月下旬に完成させる予定だ。サイロ修復を含めたカントリーエレベーターは来年3月を目指している。だが、施設全体の完全復旧の見通しは立っていない。
JAの河野孝行組合長は「農地や農業施設について早期の復旧支援を要請してきた。共同利用施設は、地域の生活に関わる重要な問題。組合員の利便性を第一に、早期に完全復旧したい」と話す。JA管内では複数の関連施設や農地、農道などが復旧途上で、依然として長期支援が必要だ。

復旧したJA広島中央のカントリーエレベーターに収穫したばかりの米を持ち込む農家